G-Master Velox Mini B650A AMD Editionをレビュー
Radeon RX 9070でFF14も黒神話もモンハンワイルズも4Kプレイ!? 最近の小型PCってスゴイ
2025年05月01日 10時00分更新

「ゲーミングPC選び」は悩ましい。例えば、性能とコスト、性能と静音性など、どちらかを重視するとどちらかが犠牲になる、トレードオフのジレンマに陥りがちだ。
「サイズ」もその1つだろう。小型になるほど冷却性能は落ちるため、発熱が大きな高性能PCパーツはあきらめざるを得なくなる。端的に言えば、高性能な小型ゲーミングPCの実現は極めて難しい。
ただし、ここでいう「高性能PCパーツ」は、あくまで「ハイエンド」という意味。CPUだったら「Core Ultra 9」や「Ryzen 9」、GPUなら「GeForce RTX 5090」などだ。しかし、よく考えてみてほしい。本当にその性能は必要だろうか。
例えば、FPSタイトルであれば、高フレームレートであればフルHDで十分というユーザーが多いだろう。WQHDや4Kの高画質で楽しみたいRPGやアクションであれば、逆にフレームレートは最低60fpsもあれば満足できる人が大半なはず。
また、最近はDLSSやFSRといったアップスケーリング機能に対応したタイトルも多い。最新GPUならアッパーミドルクラスの構成でも、高解像度設定でもストレスなく快適にプレイできるだろう。
つまり、ハイエンド構成が難しい小型PCでも、ゲームが一定の水準以上で快適に遊べるゲーミングPCは実現できる。その1つの例がサイコムの「G-Master Velox Mini B650A AMD Edition
」だ。
G-Master Velox Mini B650A AMD Edition | ||
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標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | AMD「Ryzen 5 9600」(6コア/12スレッド、最大5.2GHz) | |
CPU クーラー |
DeepCool「AK400」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | |
マザー ボード |
MSI「MPG B650I EDGE WIFI」(AMD B650、Mini-ITX) | |
メモリー | 16GB(8GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
32GB(16GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
ストレージ | Crucial「P3 Plus CT1000P3PSSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | |
ビデオ カード |
MSI「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」(8GB GDDR6) | ASRock「Radeon RX 9070 Challenger 16G」(16GB GDDR6) |
電源 ユニット |
CWT「CSN650M-G」 (650W、80 PLUS GOLD、SFX) |
SilverStone「SST-SX700-G」(700W、80 PLUS GOLD、SFX) |
PCケース | DeepCool「CH160 White」 (Mini-ITX) |
DeepCool「CH160 Black」 (Mini-ITX) |
PCケース ファン |
Noctua「NF-F12 PWM」(120mm) | |
PCケース オプション |
なし | ARGB発光システム (LEDストリップ1本) |
OS | Microsoft「Windows 11 Home 64bit」 | |
直販価格 | 22万3740円~ | 30万5230円 |

G-Master Velox Mini B650A AMD Editionのサイズは200(W)×336(D)×283.5(H)mmと超省スペース。一般的なミドルタワー(画像右)と比べると、半分以下のサイズ感だ
前回は主に外観や内部を紹介したが、今回は性能面を見ていこう。なお、試用機は標準構成からメモリーが32GB(16GB×2)に倍増し、ビデオカードはASRockの「Radeon RX 9070 Challenger 16G」、電源ユニットはSilverStoneの「SST-SX700-G」に強化している。
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