Core Ultra 9 275HX搭載、MSI「Vector 16 HX AI A2XW」シリーズをレビュー
どこでもモンハンワイルズが快適プレーできるRTX 5070 Ti搭載ゲーミングPC、高性能でも動作音が静かなのは冷却に秘密アリ
この記事を書いているのがちょうどGW明け。出先でふいにPCゲームがしたくなったなんて経験はないだろうか。それを叶えるのがゲーミングノートPCだ。ゲーミングノートPCは今、RTX 50シリーズがノートPC向けにも登場したことで、パフォーマンスがまた一弾と飛躍して注目を集めている。ゲーミングノートPCもフルHD以上でAAAタイトルを楽しみたいとなるとけっこう高価だが、今回はその中でも比較的検討しやすい30万円台半ばのモデルを紹介しよう。MSIのVector 16 HX AI A2XWシリーズ「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」だ。
RTX 5070 Tiを搭載した最新16型ゲーミングノートPC
現在、MSIのGeFoce RTX 50シリーズ搭載ゲーミングノートPCはTitan 18、Raider 18、Vector 16、Stealth 16。この4シリーズはパネルサイズ×搭載するCPUの組み合わせで構成されている。Vector 16は16型パネル×Intel Core Ultraシリーズ2、Core Ultra 9 275HX採用モデルだ。
Core Ultraシリーズ2にはコードネームArrow Lake系とLunar Lake系があり、Core Ultra 9 275HXはArrow Lake系だ。Arrow Lake系はコア数重視でゲーミング向き、Lunar Lakeはコア数控えめだがGPUやNPUが高性能のモバイル向きといったキャラクターになる。Core Ultra 9 275HXはPコア8基、Eコア16基で計24コア/24スレッド対応。ターボブースト時の最大クロックも5.4GHzと高い。
Vector 16 HX AI A2XWシリーズが採用しているGPUはGeForce RTX 5080 Laptop GPUまたはGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUだ。つまりRTX 50シリーズとしてはミドル〜ハイエンドに相当する。ここで紹介する「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」はGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを採用している。Vector 16 HX AI A2XWシリーズは3つのモデルがラインナップされており、最上位モデルがGeForce RTX 5080 Laptop GPU(16GB)を採用、中位モデルからGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU(12GB)と切り換わる。
ラインナップの話をしたので価格も比較してみよう。最上位モデルが40万円台半ば、中位モデルが40万円台前半で、「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」になると30万円台半ばといった具合だ。「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」はシリーズ中では比較的手が届きやすいことが分かるだろう。
ターゲットとなる解像度はおよそパネル解像度とイコールと考えてよい。Vector 16 HX AI A2XWシリーズは2560×1600ドット(WQXGA)だ。16:9から16:10アスペクト比へ回帰は昨今のトレンド。フルHDのひとつ上の解像度クラスでゲーム世界を楽しめる。また、パネルのリフレッシュレートは240Hzだ。eスポーツタイトルは120fpsや240fpsといったところがターゲットになる。