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Interop Tokyo 2025 現地レポート

ただのおもちゃと侮るなかれ

レゴで作ったデータセンターの精密さに驚き! MCデジタル・リアルティでチェックしてきた

2025年06月13日 16時30分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 Interop Tokyo 2025の展示会場に出展したMCデジタル・リアルティは、データセンターをレゴで再現している。ただのおもちゃと侮るなかれ。データセンターの各コンポーネントや構造を理解するのに役立つので、一見の価値がある。

レゴで再現されたデータセンターが本格的

データセンターを理解するならレゴが最適かも

 普段なかなか入ることができないデータセンターをレゴで作ってしまったのが、データセンター事業者のMCデジタル・リアルティ。同社は三菱商事とデジタル・リアルティ・トラストの合弁会社で、現在は首都圏の三鷹に2棟、千葉県印西市に位置するNRTキャンパスに2棟、大阪府茨木市・箕面市に位置するKIXキャンパスに4棟という合計8棟のデータセンターをかまえる。

 ブースに展示されていたレゴのデータセンターはかなり精密。サーバールームはもちろん、エントランス、オペレーションセンター、電力や空調設備、ミーティングルームまで余すことなく再現されている。入退場のためのサークルゲートやIT機器の搬入口とトラック、地震対策の床下の免震ダンパー、中で働いているエンジニアまできちんと再現されているのにがすごい。空調の流れも矢印で描かれているので、ある意味、現地よりもわかりやすいかもしれない。

IT機器の搬入口とトラック、その下には床下の免震ダンパーまで再現

寒気と暖気の流れまで再現されているところがさすが

4つのデータセンターがある大阪府茨木市・箕面市のKIXキャンパスもレゴで再現されている

 もちろん、サービスの展示も行なわれている。現在MCデジタル・リアルティはAIワークロードを前提とした高電力密度データセンターにフォーカスしており、ラック当たりの最大150kWを実現。NVIDIAの「DGX-Readyデータセンター」の認証も取得しており、ユーザーの反応も上々だという。また、余剰GPUリソースを1時間1枚単位から利用できるモルゲンロットのCloud Bouquetをベースにした「AI XCHANGE」というサービスも提供しており、AIデータセンターとしての取り組みをアピールしていた。

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